恐怖の細道「夕暮れの帰り道」

「恐怖の細道」とは

柳ケ瀬商店街写真

コンセプト 「岐阜発!アミューズメントの地産地消」

 私ども「やながもん」岐阜柳ケ瀬お化け屋敷製作委員会は、3年ぶりとなる「恐怖の細道」を運営するにあたり、新たに「岐阜発!!アミューズメントの地産地消」というコンセプトを掲げさせていただくことに致しました。子どもたちが友達同士で気軽に立ち寄れる「地域アミューズメント」の担い手として、商店街のまちおこしだけではなく、地域に住まう子どもたちの地域愛を育むことを目指してまいります。そして、小資本、手弁当であってもアイディアとガッツ、なによりも地域愛があれば大資本、巨大アミューズメントに対抗しうるコンテンツを造りあげられる!という実績を岐阜発!!として広く発信したいと願っております。

 「恐怖」というエンターテインメントを通じて子どもたちは泣き笑い、恐怖を乗り越えた(あるいは乗り越えられなかった)記憶を胸に育っていきます。そんな彼らはきっと街に対する想いをもった大人になってくれると信じております。柳ヶ瀬に寄り付かなくなってしまった「消えた子どもたち」が戻ってきた、活気のあるまちを目指して活動していく所存です。どうぞ皆様のご支援・ご協力のほど宜しくお願い致します。

「やながもん」岐阜柳ケ瀬お化け屋敷製作委員会 代表 吉村 輝昭

運営組織 柳ケ瀬お化け屋敷製作委員会「やながもん」について

 私たち、柳ケ瀬お化け屋敷製作委員会「やながもん」は、岐阜・柳ケ瀬を盛り上げることを目指す、有志によるまちづくり団体です。構成メンバーは、岐阜市で活動する企業経営者5名をコアメンバーとし、想いに共鳴していただいた皆様のサポートをいただきながらお化け屋敷「恐怖の細道」を運営しております。

 「やながもん」とは「柳ケ瀬」に「モンスターハウスを作るもの」の略。そして「柳ヶ者=(柳ケ瀬を愛する者)」の意味でもあります。かつて「肩をぶつけ合いながら歩く」と言われるほどに賑わっていた柳ケ瀬商店街。我々は子供のころ、賑わっていた柳ケ瀬に憧れをもって育ち、大人になってからその衰退を目の当たりにした世代です。すっかり子どもの姿が消えてしまった柳ケ瀬商店街に、あの賑わいを取り戻したい。そして地方都市発のアミューズメントの価値を広く発信したい。「消えた子どもたち」というサブタイトルには、そんな思いが込められています。

開催実績

岐阜 柳ケ瀬お化け屋敷「恐怖の細道」~もう、振り返れない~

「恐怖の細道」もう、振り返れない

【開催日程】2012 年7月13 日(金)~9月23 日(日)
【開催場所】旧豊富座


 岐阜発祥の都市伝説である「口裂け女」をメインキャラクターとし、織田信長など岐阜ならではの要素を盛り込んだ形で製作・運営した第1回の「恐怖の細道」。プロデューサーにオカルト作家の山口敏太郎氏を迎え、少年「やなお」(=失われたかつての柳ケ瀬のオマージュ)を探す旅に出るという物語性の高いお化け屋敷として開催。開催地である柳ケ瀬商店街、また高校生や大学生とのコラボレーションも行い、商店街に賑わいを創出した。館内には「モンスターカフェ」と名付けた飲食エリアを設置し、入場待ち、およびクリア後に感想を語り合える場所として好評を得た。

 当初動員目標としていた15,000 人に対し、最終的に17,916 人の動員に成功。マスコミの注目度も非常に高く、特にテレビに関しては東京キー局4局から取材を受け、全国的に柳ケ瀬商店街の露出を増やすことが出来た。


岐阜 柳ケ瀬お化け屋敷「恐怖の細道」~あの夏の忘れもの~

「恐怖の細道」あの夏の忘れもの

【開催日程】2013 年7月20 日(土)~9月23 日(祝)
【開催場所】旧豊富座


 二年目の開催となった2013年は、お化け屋敷の昭和・岐阜・柳ケ瀬というメインコンセプトはそのままに、かつて岐阜市内を走っていた路面電車や、夜の柳ケ瀬をモチーフにした仕掛けを盛り込み、随所に「岐阜ならでは」のエッセンスを取り入れたお化け屋敷を開催した。サブタイトルである「あの夏の忘れもの」には、一年目に果たすことが出来なかった作り込みや、実現できなかった仕掛け等、製作サイドの「心残り」を取りに行く、という意味も込められている。

 商店街に一過性でない継続的な賑わいをもたらすことをコンセプトとして掲げ、初めて岐阜柳ケ瀬商店街振興組合連合会との共催でお化け屋敷を開催した。商店街内の店舗とのコラボ商品・グッズの販売も行い、入場待ちや体験後の来場者がお化け屋敷だけでなく、柳ケ瀬全体を楽しんでいただける仕組みを構築し、商店街に前年以上の賑わいを創出することが出来た。


お帰り、憲ちゃん!お帰り、「柳ケ瀬ブルース」!

お帰り、憲ちゃん!

【開催日程】2014年7月2日(水)
【開催場所】柳ケ瀬商店街・高島屋東口わくわく広場


 諸事情によりお化け屋敷の開催が叶わなかった2014年。我々「やながもん」は「お帰り、憲ちゃん!お帰り、『柳ケ瀬ブルース』!」と題して、「やながもん」の名誉顧問を務めていただいている歌手の美川憲一さんを柳ケ瀬商店街に招聘するイベントを企画。デビュー50周年を柳ケ瀬でお祝いしたい!という我々の思いに美川さんもご協力いただき、高島屋東口わくわく広場にて歌を披露いただいた。

 美川さんのステージには数千人の観客が詰めかけ、美川さんに「お帰り~!」の大コールが送られ、美川さんも「ただいま~!」と詰めかけた多くのファンの声援に応えた。この日の柳ケ瀬商店街は、「肩をぶつけ合いながら歩く」と言われたかつての賑わいを彷彿とさせる人出となり、マスコミ各社にも大きく取り上げていただいた。


岐阜 柳ケ瀬お化け屋敷「恐怖の細道」~夕暮れの帰り道~

「恐怖の細道」夕暮れの帰り道

【開催日程】2015 年7月19 日(日)~9月23 日(祝)
※9月は土日祝日のみ営業
【開催場所】旧豊富座


 2年ぶりの復活開催となった2015年の「恐怖の細道」は、「夕暮れの帰り道」がテーマ。誰しもが持っている幼い頃の風景や、根源的な闇への恐怖といった「記憶」に襲いかかるお化け屋敷を目指した。世界観設定をより強く打ち出していくことを目指し、映画監督・井坂 聡氏の手によるショートムービー「夕暮れの帰り道」を製作。加えてお化け屋敷内の演出映像も手がけていただくなど、新機軸を打ち出した一年となった。また、多くの企業・市民の方から、病院で使われていたベッドや古いアーケードゲーム機等の機材をご提供いただき、よりリアルな昭和テイストを演出することが出来た。

 そして、これまで畏怖の対象であった「口裂け女」を「柳ケ瀬の黒い偶像(アイドル)」としてプロデュース。「口裂け女の歌謡ショー」や写真撮影会などのイベントを行ったことでキャラクター人気に火が付き、リピーターの数が過去最高となった。


おめでとう、憲ちゃん!おめでとう、「柳ヶ瀬ブルース」!

おめでとう憲ちゃん

「美川憲一 歌とトークのチャリティショー」
2016年7月22日(金)グランヴェール岐山
「憲ちゃんまつり」
2016年7月23日(土)旧長崎屋前特設ステージ


 美川憲一さんの「柳ケ瀬ブルース」発売50周年である2016年。いわば柳ケ瀬の「国歌」とも言えるこの曲のメモリアルイヤーをお祝いすると共に、今後も語り継いでいきたいとの思いから、2014年に続いて美川さんを柳ケ瀬に招聘した。
 
「歌とトークのチャリティショー」では美川さんの愛用品をチャリティオークションにご提供いただき、その売り上げを「憲ちゃん基金」として寄贈いただいた。旧長崎屋前特設ステージにて開催した無料イベント「憲ちゃんまつり」には数千人の市民が訪れ、大きな賑わいを創出できた。美川さんには、「憲ちゃんまつり」終了後、お化け屋敷のオープニングセレモニーにも参加いただいた。


岐阜 柳ケ瀬お化け屋敷「恐怖の細道」~あの曲がり角から~

「恐怖の細道」あの曲がり角から

【開催日程】2016 年7月19 日(日)~9月25 日(日)
※9月は土日祝日のみ営業

【開催場所】club-G 1F特設会場

 新たに「アミューズメントの地産地消」というコンセプトを掲げ、より岐阜色を打ち出した4度目の「恐怖の細道」は、曲がり角の奥に潜む恐怖をテーマとした。過去3回開催した旧豊富座が耐震工事の関係で使用できなくなった事から、日の出町通りのライブハウス・club-G 1Fに場所を移して開催。音や光を駆使した新機軸の仕掛けを導入し、これまでと一味違った恐怖体験として好評を得た。

 前年好評を得た「口裂け女の歌謡ショー」や写真撮影会など、ファン向けのイベントも積極的に仕掛け、多くの固定ファンを獲得することに成功。この年のお化け屋敷の模様はNHK国際放送でも取材され、海外にも配信された。


岐阜 柳ケ瀬「恐怖の夏祭り」

「恐怖の夏祭り」

【開催日程】2017 年8月13日(日)・14 日(月)
【開催場所】金神社・金公園


 2017 年は、会場確保等の諸問題が重なり、お化け屋敷形式での開催を断念することとなったが、新たな試みとして柳ケ瀬商店街近くの金神社・金公園にて2日間限定イベント「恐怖の夏祭り」を開催した。昭和のお祭りや縁日にあった高揚感と少しの猥雑さ。そのハレの空気に、これまで培ってきた「怖さ」という要素を加えた、今までに無い夏祭りとなった。
 神社の境内の雰囲気を活かした「肝試し」をメインとして、口裂け女と同じメイクが出来る「口裂けメイク体験」、口裂け女がリングで大暴れする「妖怪プロレス」などイベント盛りだくさんの2日間となり、無料での開催となった肝試しには入場整理券を求める来場者が長蛇の列を作った。